税理士本人の開始届の提出

税理士による電子申告の始め方〜開始届の提出から申告書送信まで〜

目次 税理士による電子申告の始め方


税理士が電子申告を始める場合の手続き方法について詳しく解説します。

【1】税理士本人の開始届の提出
【2】顧問先の開始届の提出
【3】電子証明書の取得
【4】確定申告書の作成及び送信


【1】 税理士本人の開始届の提出


まず最初に税理士本人の電子申告開始届を納税地の所轄税務署に提出する必要がありますので、開始届の提出方法について説明します。

■e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【提出先の選択】

書面による提出もできますが、オンラインでの提出の方が簡単ですので、オンラインによる提出を前提に進めていきます。
e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーにて開始届を提出します。

まずは【税理士の方】をクリックします。

e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー


■ご利用になる前に

【次へ】をクリックします。

開始届出(個人の方用)税理士等新規


■氏名等の入力

氏名、生年月日、性別、電話番号、職業、屋号を入力し、【次へ】をクリックします。

開始届出 氏名等の入力


■納税地及び提出先税務署の入力

納税地及び提出先の税務署の入力をし、【次へ】をクリックします。

開始届出 納税地及び提出先税務署の入力


■暗証番号等の入力

暗証番号、秘密の質問と答え、納税用確認番号、メールアドレス等を入力し、【確認】をクリックします。

開始届出 暗証番号、メールアドレスなどを入力


■入力内容の確認

正しく入力されているか確認し、間違いがあれば【訂正】を押して間違い部分を訂正し、正しく入力されていれば【印刷】又は【保存】をしてから【送信】します。

開始届出 入力内容の確認


■利用者識別番号の表示

利用者識別番号及び暗証番号が表示されますので、【保存】をして大切に保管いたします。

利用者識別番号

これで開始届は終了となります。
利用者識別番号、暗証番号、納税用確認番号と3種類の番号がありますが、どれも忘れないようにご注意ください。

また、税理士本人の電子申告はこの後すぐにでも利用可能ですが、税務代理としてお客様の代理送信はこの段階ではまだできません。
数日後、メッセージボックスに「税務代理利用可能の通知」が届きますので、この通知の受領後に代理送信が可能となります。



【2】 顧問先の開始届の提出


メッセージボックスに「税務代理利用可能の通知」が届きましたら代理送信が可能となりますので、顧問先の開始届を提出します。
ただし、トラブル防止のため事前に顧問先との間で「電子申告に係る利用者識別番号等の利用同意書」のような同意文書を取り付けておいた方が良いです。

■e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【提出先の選択】

顧問先が個人であれば【個人の方】を、法人であれば【法人の方】をクリックします。

e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー

■氏名、納税地、暗証番号等の入力及び利用者識別番号の表示

上記の【1】税理士本人の開始届の提出の『ご利用になる前に』から以下同様となりますので、そちらをご参照ください。



【3】 電子証明書の取得


次に税理士用の電子証明書カードの取得から受領書の送信までを説明します。

■税理士用電子証明書(ICカード)の申込み

所属の税理士会から申込書類一式が送られてきますので、必要事項を記入し、住民票及び印鑑証明を同封して郵送します。郵送後2〜3週間ほどで本人限定郵便にて届きますので、郵便局に本人確認書類を持って受け取ります。
本人確認書類として運転免許証だけでは受け取れず、税理士証票が必要となりますのでご注意ください。


■ICカードリーダライタの申込み

税理士用電子証明書カード(ICカード)を取得してもそれを読み取る機器がないと使用できないため、ICカードの情報を読み込むための機器であるICカードリーダライタを申し込みます。ICカードリーダライタは家電量販店等でも購入できますが、日税連で動作確認済のものが公表されていますので、その中から選んだほうが無難です。
また、その公表ページの下部にNTTコミュニケーションズの一部指定機器について税理士専用の申込書があり、FAXで申込みができますのでこちらを利用されると便利です。この場合、FAX送信後1週間くらいで注文品が届きます。


■ICカードリーダライタのドライバのインストール

電子申告を行うパソコンにICカードリーダライタのドライバをインストールします。これは電源を入れたパソコンにICカードリーダライタを接続すれば自動的にドライバがインストールされます。


■第四世代税理士用電子証明書 管理ツールのダウンロード

ICカードリーダライタを接続している状態日税連の「第四世代税理士用電子証明書 管理ツール」から「第四世代税理士用電子証明書 管理ツール」をダウンロードします。
ダウンロードのボタンをクリックするとユーザー名とパスワードを入力する画面となります。ユーザー名及びパスワードは税理士用電子証明書カードと一緒に同封されているマニュアルに記載されています。

日本税理士会連合会の第四世代税理士用電子証明書 管理ツールダウンロード 管理ツールインストール完了


■電子証明書の内容確認

「第四世代税理士用電子証明書 管理ツール」のインストールが完了しましたので、次に電子証明書の内容確認となります。
ICカードリーダライタに税理士用電子証明書カードを設置します。カードを設置しないまま進めてしまうと、左下の画像のようにエラーとなります。カードが正しく認識されれば右下の画像のようになりますので、記載情報が正しいかどうか確認します。

電子証明情報の内容確認とエラー


■ICカードの動作確認

ICカードの動作確認をクリックし、暗証番号(PIN)を入力します。暗証番号はICカードに同封されています。
動作確認結果が正常となりましたら、受領書を送信します。
この受領書の送信は電子証明書カードが発送されてから1ヶ月以内に行わなければ、カードの効力が失効してしまいますので、忘れずに行わなければなりません。

ICカードの動作確認及び受領書の送信



【4】 確定申告書の作成及び送信

電子申告の方法はいくつかありますが、今回はe-Taxソフト(WEB版)を利用した方法を説明します。

■電子申告用のデータの作成1

電子申告をするためには、電子申告用のデータを作成しなければなりません。各社が出している会計ソフトでも電子申告用のデータを作成することはできますが、ここでは誰でも使える確定申告作成コーナーでの作成方法を簡単に説明します。
作成開始をクリックしe-Taxを選択し、そのまま手順に従って申告書を作成します。納付税額又は還付税額が確定し、住民税等の項目も入力したら、次は納税者のマイナンバーを入力します。これで確定申告書が出来上がりましたので、申告書を表示して内容が正しいか確認します。

確定申告作成コーナー


■電子申告用のデータの作成2

次に、納税者及び税理士の利用者識別番号を入力し、別途添付ファイルがある場合は、【支払者から電子交付(xmlデータ)を受けた源泉徴収票などを一緒に送信する 】にチェックします。税理士法第30条の書面(税務代理権限証書)を添付する場合はここにチェックします。税務代理権限証書は確定申告作成コーナーでは作成できないため、e-Taxソフトなどで作成します。

次に、今回はe-Taxソフトを使って電子申告をする方法を説明しますので、【電子申告等データを保存して他の会計ソフトを利用して送信する】にもチェックを付けます。確定申告作成コーナーから電子申告する場合はここのチェックは不要です。

添付ファイルの添付が終わったら電子申告データの保存画面が出てきますので、ここで電子申告データをxtx形式で保存することができます。保存が完了しましたら、確定申告作成コーナーは終了となります。


源泉徴収票の送信や他の会計ソフトを利用して送信


■e-Taxソフト(WEB版)を利用するための事前準備

e-Taxソフト(WEB版)を利用するためには事前準備が必要です。お使いのパソコンの環境によって準備方法が変わるのですが、まずはe-Taxのホームページからe-Taxソフト(WEB版)(ログイン)をクリックします。
すると、そのパソコン環境に問題があるかどうか自動判定され、解決方法が提示されます。
私の場合は事前準備セットアップが最新バージョンではなかったためこれのインストールが支持されました。

e-Taxソフト(WEB版)(ログイン)事前準備判定


■利用者情報の登録

上記の事前準備セットアップをインストールしたらe-Taxソフト(WEB版)にログインすることができました。
この段階では申告がまだ使えないので、まずは利用者情報を登録し、続けて電子証明書も登録します。
このときICカードリーダライタや税理士用の電子証明書が必要になりますのでご準備ください。

e-Taxソフト(WEB版)(ログイン)メニュー画面

e-Taxソフト(WEB版)(ログイン)利用者情報の登録


■申告手続き1

利用者情報の登録が完了したら【申告・申請・納税】のメニューが使えるようになります
ので、ここから電子申告をします。
確定申告作成コーナーで作成した電子申告データをe-Taxソフト(WEB版)に取り込みますので、『作成済みデータの利用』をクリックします。

作成済みデータの利用


■申告手続き2

データを選択後、データの確認画面となりますので、帳票表示を押して最終確認します。問題がなければ次へをクリック。
次に電子署名の付与をクリックして電子署名をします。このときもICカードリーダライタや税理士用の電子証明書が必要になります。
無事に署名が完了すると、署名済のアイコンが表示されます。

電子署名済


■送信

電子署名が完了したら、あとは送信するだけです。
送信したら即日通知の確認画面が表示されます。念のため印刷又は保存しておき、次に受信通知の確認画面を表示して印刷又は保存します。
これで電子申告完了です。
今回の申告では、源泉徴収票、特定口座年間取引報告書は提出省略を選択しましたので、別途郵送等するものもなく、申告完了となります。

電子申告の即時通知の確認

(記事:税理士 児玉将治 更新年月日:2017年2月15日)



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